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MabCampath(Alemtuzumab(Genetical Recombination))マブキャンパス点滴静注

ID号:735  发布日期: 2014-11-26    截止日期: 不限  地区:全国 浏览次数:121

マブキャンパス点滴静注30mg  MabCampath(Alemtuzumab(Genetical Recombination)阿仑单抗)マブキャンパス点滴静注
ヒト化抗CD52モノクローナル抗体

サノフィ株式会社
「マブキャンパス点滴静注30mg」【承認】
[一般名 アレムツズマブ(遺伝子組換え)]
PDFファイル
SGMファイル
DTDファイル

作成又は改訂年月

2014年9月作成(第1版)

日本標準商品分類番号

87429

日本標準商品分類番号等

国際誕生年月

2001年5月

薬効分類名

抗悪性腫瘍剤/ヒト化抗CD52モノクローナル抗体

 

承認等

販売名

マブキャンパス点滴静注30mg

 

販売名コード

429141YA1025

 

承認・許可番号

承認番号

22600AMX01312

商標名

MabCampath

 

薬価基準収載年月

薬価基準未収載

販売開始年月

貯法・使用期限等

 

貯  法

2~8℃に遮光して保存

使用期限

外箱に表示

 

規制区分

生物由来製品

劇薬

処方箋医薬品

注意-医師等の処方箋により使用すること

 

組成

有効成分:アレムツズマブ(遺伝子組換え)注)

1バイアル(1mL)中の分量:30mg
注)本剤は遺伝子組換え技術によりチャイニーズハムスター卵巣細胞を用いて製造される。
マスターセルバンク及びワーキングセルバンク構築時にウシ血清由来成分(胎児血清及び血清アルブミン)を使用している。

添加物:エデト酸ナトリウム水和物

1バイアル(1mL)中の分量:0.0187mg

添加物:塩化カリウム

1バイアル(1mL)中の分量:0.2mg

添加物:リン酸二水素カリウム

1バイアル(1mL)中の分量:0.2mg

添加物:リン酸水素二ナトリウム二水和物

1バイアル(1mL)中の分量:1.44mg

添加物:ポリソルベート80

1バイアル(1mL)中の分量:0.1mg

添加物:等張化剤、pH調節剤

 

性状
性状

無色~微黄色の澄明又はわずかに乳白色を呈する液

pH

7.0~7.4

浸透圧比

0.9~1.1(日局生理食塩液に対する比)

一般的名称

アレムツズマブ(遺伝子組換え)製剤

 

警告

1. 本剤は、緊急時に十分対応できる医療施設において、造血器悪性腫瘍の治療に十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤が適切と判断される症例についてのみ投与すること。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分説明し、同意を得てから投与すること。

2. 本剤の投与により、低血圧、悪寒、発熱、呼吸困難、発疹、気管支痙攣等のinfusion reactionがあらわれ、死亡に至った症例も報告されている。本剤投与中は患者を注意深くモニタリングし、重度のinfusion reactionが認められた場合は直ちに本剤の投与を中止し、適切な処置を行うこと。[〈用法及び用量に関連する使用上の注意〉、「2.重要な基本的注意」及び「(1)重大な副作用」の項参照]

3. 本剤の投与により、末梢血リンパ球の減少があらわれ、治療終了後も持続することなど、免疫抑制作用により、細菌、ウイルス、真菌、寄生虫による感染症が生じる又は悪化する可能性がある。また、重篤な感染症により死亡に至った症例が報告されている。本剤投与に先立って感染症対策を講じるとともに、本剤投与中は患者の状態を十分観察し、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。[「2.重要な基本的注意」及び「(1)重大な副作用」の項参照]

 

禁忌
(次の患者には投与しないこと)

1.本剤の成分又はマウスタンパク質由来製品に対する過敏症又はアナフィラキシー反応の既往歴のある患者

2.重篤な感染症を合併している患者

3.妊婦、妊娠している可能性のある婦人[「6.妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照]

 

効能又は効果

効能又は効果/用法及び用量

再発又は難治性の慢性リンパ性白血病

用法及び用量

通常、成人にはアレムツズマブ(遺伝子組換え)として1日1回3mgの連日点滴静注から開始し、1日1回10mgを連日点滴静注した後、1日1回30mgを週3回隔日に点滴静注する。ただし、投与開始から12週間までの投与とする。なお、患者の状態により適宜減量する。

用法及び用量に関連する使用上の注意
6.自己免疫性溶血性貧血又は自己免疫性血小板減少症が認められた場合、本剤の投与を中止すること。[「2.重要な基本的注意」及び「(1)重大な副作用」の項参照]

7.重篤な感染症が認められた場合、症状が回復するまで休薬すること。[「2.重要な基本的注意」及び「(1)重大な副作用」の項参照]

8.注射液の調製法及び点滴時間[「9.適用上の注意」の項参照]

(1)本剤の投与時には必要量を注射筒で抜き取り、点滴バッグ等を用い生理食塩液又は5%ブドウ糖注射液100mLで希釈して使用すること。

(2)本剤は、いずれの用量も1日量を2時間以上かけて点滴静注すること。

使用上の注意

慎重投与

(次の患者には慎重に投与すること)

1.心機能障害のある患者又はその既往歴のある患者[心不全等の心障害があらわれることがある。「2.重要な基本的注意」及び「(1)重大な副作用」の項参照]

2.降圧剤による治療を行っている患者[本剤投与中に一過性の低血圧があらわれることがある。「2.重要な基本的注意」及び「(1)重大な副作用」の項参照]

3.重篤な骨髄機能低下のある患者[好中球減少及び血小板減少を増悪させ重篤化させるおそれがある。「2.重要な基本的注意」及び「(1)重大な副作用」の項参照]

4.感染症を合併している患者[免疫抑制作用により病態を悪化させるおそれがある。「2.重要な基本的注意」及び「(1)重大な副作用」の項参照]

5.肝炎ウイルス、結核、ヒト免疫不全ウイルスの感染又は既往を有する患者[免疫抑制作用により病態を悪化させるおそれがある。「2.重要な基本的注意」及び「(1)重大な副作用」の項参照]

重要な基本的注意

1.血小板減少、好中球減少等の重篤な血球減少があらわれることがあるので、本剤投与に際しては定期的に血液検査を行うこと。なお、血球減少は投与開始初期からあらわれることがある。[「(1)重大な副作用」の項参照]

2.本剤の投与により、重篤な感染症があらわれることがあるので、本剤投与に先立って、感染症に対する予防投与を行うとともに、定期的にサイトメガロウイルス検査を行う等、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。[「(1)重大な副作用」の項参照]

3.本剤投与により、低血圧、悪寒、発熱、呼吸困難、発疹、気管支痙攣等のinfusion reactionが発現する可能性がある。これらの症状は投与開始1週間以内に最も頻度が高いことが報告されている。infusion reactionが認められた場合は適切な処置を行うとともに、症状が回復するまで患者の状態を十分に観察すること。[「(1)重大な副作用」の項参照]

4.虚血性心疾患、狭心症等の心機能障害のある患者又はその既往歴のある患者、及びアントラサイクリン系薬剤等の心毒性を有する薬剤による前治療歴のある患者に本剤を投与する際には、心機能検査(心電図、心エコー、心拍数等)を行う等患者の状態を十分に観察すること。[「(1)重大な副作用」の項参照]

5.本剤の免疫抑制作用により、細菌、真菌、ウイルス又は原虫による感染症や日和見感染が発現又は悪化することがあり、B型肝炎ウイルスキャリアの患者又はHBs抗原陰性かつHBc抗体若しくはHBs抗体陽性の患者においてB型肝炎ウイルスの再活性化による肝炎があらわれるおそれがある。本剤投与により、肝炎ウイルス、結核等が再活性化又はヒト免疫不全ウイルスが活性化するおそれがあるので、本剤投与に先立って肝炎ウイルス、結核、ヒト免疫不全ウイルス等の感染の有無を確認し、本剤投与前に適切な処置を行うこと。また、本剤投与中は感染症の発現又は増悪に十分注意し、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。[「(1)重大な副作用」の項参照]

6.錯乱、傾眠が発現することがあるので、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には十分注意させること。

相互作用

併用注意

(併用に注意すること)

1. 薬剤名等
生ワクチン又は弱毒生ワクチン

臨床症状・措方法

接種した生ワクチンの原病に基づく症状が発現した場合には適切な処置を行うこと。

機序・危険因子

ワクチン接種に対する応答が不明であり、また、生ワクチンによる二次感染が否定できない。

2. 薬剤名等
不活化ワクチン

臨床症状・措置方法

ワクチンの効果を減弱させるおそれがある。

機序・危険因子

ワクチン接種に対する応答が不明であり、また、生ワクチンによる二次感染が否定できない。

3. 薬剤名等
免疫抑制剤

臨床症状・措置方法

発熱などの感染症(細菌及びウイルス等)に基づく症状が発現した場合には、適切な処置を行うこと。

機序・危険因子

過度の免疫抑制作用による感染症誘発の危険性がある。

副作用

副作用等発現状況の概要

〈国内臨床試験成績〉

再発又は難治性の慢性リンパ性白血病患者を対象とした国内第I相臨床試験において安全性評価対象症例6例中6例(100%)に副作用が認められた。主な副作用は、好中球減少症6例(100%)、貧血、血小板減少症各5例(各83.3%)、悪心、嘔吐、発熱、サイトメガロウイルス検査陽性各4例(各66.7%)であった。(承認時)

〈海外臨床試験成績〉

再発又は難治性の慢性リンパ性白血病患者を対象とした海外第II相臨床試験において安全性評価対象症例123例中122例(99.2%)に副作用が認められた。主な副作用は、悪寒106例(86.2%)、発熱92例(74.8%)、悪心59例(48.0%)、嘔吐40例(32.5%)であった。(承認時)

副作用の発現頻度は再発又は難治性の慢性リンパ性白血病に対する国内臨床試験及び海外臨床試験における副作用集計に基づき算出した。なお、海外において他の臨床試験又は市販後に認められたものは頻度不明とした。

重大な副作用

1. 顆粒球減少症(頻度不明)、無顆粒球症(頻度不明)、単球減少(0.8%)、汎血球減少(3.9%)、好中球減少(14.7%)、白血球減少(1.6%)、血小板減少(8.5%)、貧血(7.0%)、骨髄機能不全(1.6%)

重篤な血球減少があらわれることがあるので、定期的に血液検査を行い、患者の状態を十分に観察すること。異常が認められた場合には休薬又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

2. Infusion reaction(96.9%)

低血圧、悪寒、発熱、呼吸困難、発疹、気管支痙攣等のinfusion reactionがあらわれることがあるので、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には休薬又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

3. 感染症(45.7%)

細菌、真菌、ウイルス又は原虫による感染症が発現又は再活性化することがあるので、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には休薬又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

4. 免疫障害

自己免疫性溶血性貧血(0.8%)、自己免疫性血小板減少症(頻度不明)、再生不良性貧血(頻度不明)、ギラン・バレー症候群(頻度不明)、慢性炎症性脱髄性多発神経炎(頻度不明)、輸血後移植片対宿主病(頻度不明)等の免疫障害があらわれることがあり、死亡に至った症例も報告されているので、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には休薬又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

5. 腫瘍崩壊症候群(頻度不明)

腫瘍崩壊症候群があらわれることがあり、死亡に至った症例も報告されているので、血清中電解質濃度及び腎機能検査を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置(生理食塩液、高尿酸血症治療剤等の投与、透析等)を行うとともに、症状が回復するまで患者の状態を十分に観察すること。

6. 心障害

うっ血性心不全(頻度不明)、心筋症(頻度不明)、駆出率低下(頻度不明)等の心障害があらわれることがあるので、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には休薬又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

7. 出血

頭蓋内出血(頻度不明)、胃腸出血(頻度不明)、粘膜出血(0.8%)、舌出血(0.8%)等の重篤な出血があらわれることがあり、死亡に至った症例も報告されているので、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には休薬又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

8. 進行性多巣性白質脳症(PML)(頻度不明)

進行性多巣性白質脳症(PML)があらわれることがあり、死亡に至った症例も報告されているので、本剤投与中及び投与終了後は患者の状態を十分に観察すること。意識障害、認知障害、麻痺症状(片麻痺、四肢麻痺)、言語障害等の症状があらわれた場合には、MRIによる画像診断及び脳脊髄液検査を行うとともに、投与を中止し、適切な処置を行うこと。

9. B型肝炎ウイルスによる劇症肝炎、肝炎の増悪(頻度不明)

B型肝炎ウイルスによる劇症肝炎又は肝炎の増悪による肝不全があらわれることがあるので、肝機能検査値や肝炎ウイルスマーカーのモニタリングを行うなど患者の状態を十分に観察すること。異常が認められた場合には投与を中止し、直ちに抗ウイルス剤を投与するなど適切な処置を行うこと。

その他の副作用

1. 感染症及び寄生虫症

1~10%未満 

肺炎、尿路感染、気管支炎、上気道感染、膿瘍

2. 感染症及び寄生虫症

1%未満 

副鼻腔炎、鼻咽頭炎、感染

3. 感染症及び寄生虫症

頻度不明 

喉頭炎、鼻炎、咽頭炎、気管支肺炎

4. 良性、悪性及び詳細不明の新生物(嚢胞及びポリープを含む)

1%未満 

びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫

5. 良性、悪性及び詳細不明の新生物(嚢胞及びポリープを含む)

頻度不明 

偽リンパ腫

6. 血液及びリンパ系障害

1~10%未満 

発熱性好中球減少症

7. 血液及びリンパ系障害

1%未満 

リンパ球減少症、紫斑、歯肉出血

8. 血液及びリンパ系障害

頻度不明 

播種性血管内凝固、溶血性貧血、リンパ節症

9. 代謝及び栄養障害

10%以上 

食欲減退

10. 代謝及び栄養障害

1~10%未満 

低カルシウム血症、脱水、低アルブミン血症

11. 代謝及び栄養障害

1%未満 

低ナトリウム血症

12. 代謝及び栄養障害

頻度不明 

口渇、低カリウム血症、糖尿病、高血糖

13. 精神障害

1~10%未満 

不安、うつ病、傾眠

14. 精神障害

1%未満 

錯乱状態、不眠症、人格変化

15. 精神障害

頻度不明 

離人症、思考異常、勃起不全、神経過敏

16. 神経系障害

10%以上 

頭痛

17. 神経系障害

1~10%未満 

浮動性めまい、振戦、錯感覚、感覚鈍麻

18. 神経系障害

1%未満 

歩行障害

19. 神経系障害

頻度不明 

運動過多、味覚消失、ジストニー、知覚過敏、末梢性ニューロパチー、味覚異常

20. 眼障害

1%未満 

眼部腫脹、眼内炎

21. 眼障害

頻度不明 

結膜炎

22. 心臓障害

1~10%未満 

頻脈

23. 心臓障害

1%未満 

心房細動、上室性頻脈、徐脈

24. 心臓障害

頻度不明 

動悸、洞性頻脈、洞性徐脈、狭心症、上室性不整脈、上室性期外収縮

25. 血管障害

10%以上 

低血圧

26. 血管障害

1~10%未満 

高血圧、潮紅

27. 血管障害

頻度不明 

血管痙攣、末梢性虚血、起立性低血圧、ほてり

28. 呼吸器、胸郭及び縦隔障害

1~10%未満 

喀血、咳嗽、喘鳴

29. 呼吸器、胸郭及び縦隔障害

1%未満 

鼻出血、咽喉絞扼感、胸水、呼吸音異常、鼻漏、口腔咽頭不快感、上気道の炎症、しゃっくり、上気道性喘鳴

30. 呼吸器、胸郭及び縦隔障害

頻度不明 

呼吸障害、発声障害

31. 胃腸障害

10%以上 

嘔吐、悪心、下痢

32. 胃腸障害

1~10%未満 

口内炎、腹痛、消化不良、便秘

33. 胃腸障害

1%未満 

口腔内潰瘍形成、舌潰瘍、歯肉炎、口内乾燥、腹部膨満、胃炎、腹部不快感

34. 胃腸障害

頻度不明 

おくび、イレウス、口腔内不快感

35. 皮膚及び皮下組織障害

10%以上 

そう痒症、蕁麻疹、発疹

36. 皮膚及び皮下組織障害

1~10%未満 

多汗症、寝汗

37. 皮膚及び皮下組織障害

1%未満 

皮膚障害、紅斑性皮疹、皮下出血、紅斑

38. 皮膚及び皮下組織障害

頻度不明 

水疱性皮膚炎、斑状丘疹状皮疹、アレルギー性皮膚炎、そう痒性皮疹、皮膚炎、斑状皮疹

39. 筋骨格系及び結合組織障害

1~10%未満 

筋肉痛、背部痛、四肢痛

40. 筋骨格系及び結合組織障害

1%未満 

関節痛、筋緊張、骨痛、筋痙縮

41. 筋骨格系及び結合組織障害

頻度不明 

筋骨格痛、筋骨格系胸痛

42. 腎及び尿路障害

1%未満 

尿失禁

43. 腎及び尿路障害

頻度不明 

血尿、尿量減少、多尿、腎機能障害、排尿困難

44. 一般・全身障害及び投与部位の状態

10%以上 

悪寒、発熱、疲労

45. 一般・全身障害及び投与部位の状態

1~10%未満 

胸痛、インフルエンザ様疾患、無力症、倦怠感、疼痛、末梢性浮腫、胸部不快感、冷感、熱感

46. 一般・全身障害及び投与部位の状態

1%未満 

急性肺水腫、浮腫、注射部位血腫、体温上昇、注射部位紅斑

47. 一般・全身障害及び投与部位の状態

頻度不明 

口腔浮腫、注入部位反応、注入部位皮膚炎、注入部位疼痛、粘膜の炎症、粘膜潰瘍、限局性浮腫、注射部位浮腫

48. 臨床検査

1~10%未満 

体重減少、体重増加、サイトメガロウイルス検査陽性、LDH増加、総蛋白減少、AST(GOT)増加、ALP増加、血中ビリルビン増加

49. 臨床検査

1%未満 

ハプトグロビン減少、肝機能検査異常、ALT(GPT)増加、血中アルブミン減少

50. 臨床検査

頻度不明 

血液学的検査異常、心電図異常

51. その他

1~10%未満 

回転性めまい、高ビリルビン血症

52. その他

1%未満 

耳鳴

53. その他

頻度不明 

難聴

高齢者への投与

一般に高齢者では生理機能が低下しているので、患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与すること。

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと。また、妊娠する可能性のある婦人及びパートナーに適切な避妊を行うよう指導すること。[動物実験(トランスジェニックマウス)において、受胎能の低下及び胚・胎児毒性が認められている。また、妊娠動物(トランスジェニックマウス)に投与した試験で、本剤の胎児への移行及び胎児のB細胞リンパ球減少が認められている。]

2.授乳中の婦人に投与する場合は、本剤投与中及び本剤の消失半減期を考慮し最終投与後一定期間は授乳を中止させること。[動物実験(トランスジェニックマウス)において、本剤の乳汁への移行が確認されている。【薬物動態】の項参照]

小児等への投与

低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児における安全性及び有効性は確立されていない。[使用経験がない。]

過量投与

過量投与により、重度の発熱、低血圧、貧血等の発現頻度が高くなることが報告されている。なお、本剤を体外に除去する方法は知られていない。

適用上の注意

(1) 調製前

本剤の調製は安全キャビネット内で行うことが望ましい。調製前に本剤の着色及びバイアル内に粒子が含まれていないか、目視検査し、異常があればそのバイアルは使用しないこと。

1)本剤の投与時には必要量を注射筒で抜き取り、点滴バッグ等を用い生理食塩液又は5%ブドウ糖注射液100mLで希釈し、穏やかに転倒混和する。これらの溶液以外での希釈は行わないこと。

2)本剤は振とうしないこと。

3)本剤の取扱い及び調製にあたっては、手袋、防護メガネを使用するなど慎重に行うこと。本剤が皮膚又は粘膜に触れた場合には、直ちに石鹸でよく洗うこと。

4)本剤は保存剤を含有していないため、希釈後は8時間以内に使用すること。なお、希釈後、やむをえず保存する場合は2~8℃で遮光して保存すること。

5)未使用の調製後溶液及び注入後の残液は適切に廃棄すること。

2. 投与経路

本剤は点滴静脈内投与とし、急速静注は行わないこと。

3. 投与時

他の注射剤との配合試験は実施していないため、他剤との混注はしないこと。また、同じ点滴ラインを用いて他剤を同時に投与しないこと。

その他の注意

初発の慢性リンパ性白血病患者を対象とした海外第III相試験において、本薬群133例中11例(8.3%)で本剤に対する結合抗体が検出され、そのうち2例で中和抗体の発現が認められた。

薬物動態

1. 血清中濃度

日本人慢性リンパ性白血病患者に本剤3mgを開始用量として30mgまで増量した後、週3回隔日で30mgを12週間反復静脈内投与した時の、30mgの初回及び最終投与後の血清中濃度推移及び薬物動態パラメータは以下のとおりであった。本剤30mgの初回投与時と最終投与時を比較するとCmax、AUC0-τ及びt1/2zの増加、並びにCL及びVssの減少が認められた。

 

薬物動態の表

アレムツズマブ30mgの薬物動態パラメータ

 
   Cmax
(μg/mL) 
tmax
(h) 
AUC0-τ
(μg・h/mL) 
CL
(mL/h/kg)  
Vss
(L/kg) 
t1/2z
(h) 
初回投与後:被験者数  5  5  6  6  5  5 
初回投与後:算術平均  1.2  2.23  14.4  35.47  1.241  33.13 
初回投与後:標準偏差  0.8  0.07  10.7  37.70  0.677  24.06 
最終投与後:被験者数  4  4  4  4  4  4 
最終投与後:算術平均  17.8  3.40  773  0.93  0.155  185.2 
最終投与後:標準偏差  10.6  1.74  592  0.41  0.043  141.4 

臨床成績

1. 国内臨床試験成績1)

再発又は難治性の慢性リンパ性白血病患者を対象に、国内第I相試験を実施した。奏効率は33.3%(2/6例)であり、内訳は完全奏効が1例及び部分奏効が1例であった。

※:過去に受けた慢性リンパ性白血病に対する治療レジメン数が1~3レジメンである患者

(1)フルダラビンリン酸エステルに抵抗性かつアルキル化剤による治療歴を有する慢性リンパ性白血病患者を対象に、海外第II相試験を実施した。奏効率は33.3%(31/93例)であり、内訳は完全奏効が2例(2.2%)及び部分奏効が29例(31.2%)であった2)

(2)プリンアナログによる治療歴を有する慢性リンパ性白血病患者を対象に海外第II相試験を実施した。奏効率は33.3%(9/27例)であり、内訳は完全奏効が2例(7.4%)及び部分奏効が7例(25.9%)であった3)

薬効薬理

本剤はCD52抗原に結合するヒト化モノクローナル抗体である。CD52抗原はB細胞、T細胞、単球、マクロファージ、ナチュラルキラー細胞及び慢性リンパ性白血病(CLL)細胞に発現している。本剤は慢性リンパ性白血病細胞の表面のCD52抗原に結合し、抗体依存性細胞傷害(ADCC)活性と補体依存性細胞傷害(CDC)活性を介した細胞溶解を起こすと考えられている。

有効成分に関する理化学的知見

一般名

アレムツズマブ(遺伝子組換え)
Alemtuzumab(Genetical Recombination)

本 質

アレムツズマブは、遺伝子組換えヒト化モノクローナル抗体であり、ラット抗ヒトCD52抗体の相補性決定部、並びにヒトIgG1のフレームワーク部及び定常部からなる。アレムツズマブは、チャイニーズハムスター卵巣細胞により産生される。アレムツズマブは、214個のアミノ酸残基からなるL鎖(κ鎖)2分子と450個のアミノ酸残基からなるH鎖(γ1鎖)2分子からなる糖タンパク質(分子量:約150,000)である。

承認条件

国内での治験症例が極めて限られていることから、製造販売後、一定数の症例に係るデータが集積されるまでの間は、全症例を対象に使用成績調査を実施することにより、本剤使用患者の背景情報を把握するとともに、本剤の安全性及び有効性に関するデータを早期に収集し、本剤の適正使用に必要な措置を講じること。

包装

1mL×1バイアル

主要文献及び文献請求先

主要文献
1)社内資料:既治療慢性リンパ性白血病患者における国内臨床試験[CAM-01]

2)社内資料:フルダラビンリン酸エステルに抵抗性かつアルキル化剤による治療歴を有する慢性リンパ性白血病患者における海外第II相試験[CAM-02]

3)社内資料:プリンアナログによる治療歴を有する慢性リンパ性白血病患者における海外第II相試験[CAM-03]

文献請求先

主要文献に記載の社内資料につきましても下記にご請求ください。

サノフィ株式会社 コールセンター くすり相談室

〒163-1488 東京都新宿区西新宿三丁目20番2号

電話番号

フリーダイヤル 0120-109-905

FAX番号

(03)6301-3010

 

製造販売業者等の氏名又は名称及び住所

製造販売

サノフィ株式会社

〒163‐1488 東京都新宿区西新宿三丁目20番2号

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